モッツアレラチーズ2 佰参拾漆

栗の木にはどこから来たのかみみずくが止まってほーほーと鳴いている。母の作ってくれた朝食を取り、弁当を持って工場に通勤する。もう大洋荷役に勤め始めてから4年近くになる。今は完全にパッカーの仕事を任されている。正月にはパッカーを清めて鏡餅を供えるということである。セメントの出荷の仕事は普段、班長である僕と西川さん、松木さんの3人でしている。トン袋などが出て忙しい時は片岡さんや鈴木さん、森岡さんといった人が手伝ってくれる。前は4人でしていたので人減らしにあったと言ってよいだろう。8:30分に出勤し、詰め所で着替えて、トン袋を作るところに駐車してあるフォークリフトまで歩いた。フォークリフトはコマツ製の黄色い10年選手である。フォークに乗って積み込み場を通り抜け、事務所の前を通って倉庫へと向かった。倉庫の前で停車して、鍵は掛かっていなかったので扉を開けた。すごく重い木製の扉である。倉庫にはセメントの空袋やスーパーナトムなどが置いてある。パレットに1束100枚の空袋を5×10で積む。10段積むとかなりの高さになり前方は見えない。そこで、倉庫から出て、パッカーの建屋のエレベーターまでバックで運ぶのである。エレベーターに空袋を乗せ終わると松木さんが来て、フォークを交代した。松木さんは積み込みの他ににフォークでトン袋を作る仕事をしている。松木さんは僕や西川さんなどによく「ねむの木のママ」の話をする。「ねむの木」というのは松木さんが通っているスナックの事だろう。松木さんには若い嫁さんがいるというのにねえ。こういう時、西川さんは嘲るようにやあやあと両手を重ねて前に出して「おくれ!」のポーズをよくする。僕は班長だが2人とも先輩なので全然言うことは聞いてくれない。午前中出荷が一通り終わって暇になったので停泊しているタンカーに「高炉セメント」のサンプルを積み込んだ。埼玉工場に持って行って品質を調べるためである。僕は足腰はそう弱くないのだがネコ車に2袋乗せると80㎏もあるのでふらつくこともある。午後片岡さんが3階に上がってきて、ベロセメントの出荷を手伝ってくれた。最近は片岡さんが親分になって大洋荷役と太陽運輸の工場内の仕事を指図している。とはいうもののパッカーの機械が壊れて自分の手に負えない場合は日本セメントの従業員の修理担当の人に個人的に頼まなければならないのである。最近もネットコンベアーのネットが破損してローラーから外れて垂れこけて、どうにもならなくなった時も出荷を止めて、這う這うの体で修理を頼みに行った。パッカーに関して3階の建屋の機械装置を全て1人で管理するのは大変かつ危険だと心から思った。  

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