モッツアレラチーズ2 佰弐拾参

東京の飯場から高知に帰ってもう1週間以上が経った。今高知市久礼野という所に住んでいる。秦泉寺から小坂峠を上り、正連寺のゴルフ場から南国市に向けて東に行き、本道路から少し外れて北に入った所に久礼野がある。100坪ほどの敷地に母屋と離れと物置が建っている。久礼野の家は父が別荘として中古住宅に手を入れた建物である。高知に帰って来て、父に別荘を購入したと聞いて驚いたが、父は「おまんのために、買うたがよ!」と言っていた。高知へ帰って来て、これから仕事を探さなければならないが、預金があるのでしばらくは働かなくても生活ができる。経験がある仕事はウエイターと塾の講師と建設業だが、東京にいる時は翻訳家とか司法書士も考えていた。久礼野で勉強をしようと思ったが、法律の勉強より英語の勉強に心が向いた。翻訳家を目指そうと思って英語の勉強をし始めた。日本英語教育協会主催の実用英語検定の2級を取ることにした。中学校の英語を1通りおさらいした後、旺文社の「英語の基礎」と原仙作著の「英文法標準問題精講」、「英文標準問題精講」を使い、NHKの「続英会話の基礎」をアイワのラジカセで聞いて、勉強している。英語検定の2級の過去に出題された問題を掲載した「実用英語検定2級」の問題集を見て、1回で取れそうだと思った。受験料が3000円ほどかかるのでそう何回もは受験できない。今久礼野の別荘に父と2人で住んで居るので昇華学会が来ることもない。別荘には父が構えた大きな仏壇に御本尊様を安置した。今は朝食を済ませてから時々お勤めをする程度になっている。東京ではきつい肉体労働をしていたので体は少し大きくなっている。50㎏台だった体重が今は65㎏はある。この鍛えられた体がなまるといけないので朝家の前の傾斜のきつい坂道を1㎞ほど上り下りしたり、腕立て伏せや腹筋運動をしている。ライト級のボクサーのような体つきだ。運動を済ませてから離れで勉強をする。英語の勉強は高校の時、基礎ができなかったので文法を中心に単語の暗記などをかなり時間をかけてやっている。今の生活は何か大山倍達の空手修行の山籠もりのようだ。離れの一間部屋にはストイックな雰囲気が漲っていて、家の前は竹林があり、周りは緑に囲まれた小高い丘になっている。午前中勉強を済ませ、一人でインスタントカレーの昼食を取った。1時過ぎに隣に住んで居る老夫妻の西川さんの息子さんで重倉に住んで居る中年の男性が訪ねて来た。応接間に通して話をしたところ、僕が大学出で家で勉強をしていると父から聞いたので頼みごとがあるという。頼み事というのは来年高校受験になる中学生の娘の勉強を見てくれないかというものだった。女子中学生を教えるというのは少し心理的に抵抗があったが人に教えるのはこの先仕事につながると思って引き受けた。話がすんでに西川の息子さんは帰って行った。午後はソファーに寝転がって、スイフトの「ガリバー旅行記」の英語版を読んだ。昔絵本で見た小さい人の国でガリバーが捕らえられ、杭打ちで大の字に括りつけられる話ではなく、天空のラピュータという国には頭でっかちの数学人間が住んで居て、地上の国を支配しているという話だった。夕方近くに「絵談会」から帰ってきた父が鍋で野菜とさつま揚げのごった煮を炊いている。

お知らせ

遅いパソコンのスピードアップ!!

性能が低いHDDからSSHDやSSDに

ディスクのクローンで丸ごと引っ越し

OSの起動スピードが速くなる