モッツアレラチーズ2 佰拾参

栗の木には南からるりかけす。お勤めを済まし、母の用意してくれた鳥の餌のような木の実とサプリを取り、玄関を出て駐車場にあるホンダスパーカブ49㏄をキックしてエンジンをかけた。ブロルオ、ルオと爆音とともにカブはスタートした。職場まで小一時間、集中力はあまりない。誰かに「はろー!」と声をかけられそう鼻歌交じりの運転である。光の村養護学校に着いて、生徒が朝食を済ますのを見守ってから、ホールで朝礼があった。生徒は西洋の捕虜の座り方で手を膝の前に組んで座っていた。「イカロスの翼」の合唱♪♪。物悲しい雰囲気がホールに立ち込める。中には涙ぐんでいる生徒もいた。合唱が終わってから西谷校長の訓話。西谷校長は眼鏡をかけた小柄な紳士であるが、光の村で生徒体作りのために力を入れているマラソンについて西谷哲学を基礎にして語った。「人間はどんなに速く走ろうとしても馬には絶対勝てません。人間には人間の走り方というものがあります。」とマラソンの取り組み方に注意を促した。光の村では小松という選手が県記録を出したり、新年度から大東文化大の駅伝の選手だった坂本先生を迎えている。生徒・職員皆マラソン体制なのである。僕は中学、高校の頃からマラソンは「丸損」ぐらいに考えていてなかなか考えを積極的なものにできなかったが、生徒の指導のために太いふくらはぎを引きずって走っていた。ホールでの朝礼が終わって、北野先生が見ている生徒を北野先生に付いて指導した。生徒は国行君、大谷君、などである。掃除や日頃の反省を作文する作業の指導だった。国行君の作文を見ていたが、ほとんどひらがなで書いていたので漢字を教えていたが内容には注意していなかった。北野先生が来て、作文の内容を見、反省になってないので書き直すように言った。小柄なガキデカ風の国行君は反省文に「はい。はい。というだけで何もしませんでした。」と書かされていた。。生徒の生活指導が終わって、昼食を取り紙器工場で作業をした。光の村では昼食はパン工場で作った手作りのパンを食べる。菓子パンであることもあるが通常は食パンである。紙器工場に入って谷本先生の指示で流合先生と共に紙箱のボンド付けをした。流合先生はスポーツ刈りで中肉中背で年は僕より少し上の苦み走った顔をした人である。物言いが少し女性っぽいのが特徴である。流合先生もブラックな人ではあるが通勤なので勤務時間が長時間になっていて大変であろうと思われる。流合先生はパンの運搬などもやっている。紙器工場での仕事が終わって食堂で生徒とともに夕食を取った。指導員は食事中気は抜けない。生徒のことに気を遣うのが指導員の仕事のようなものである。食事が終わって、今日は宿直である。僕にとって宿直は夕のお勤めができないので本来断りたいところではあったが断れなかった。

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