モッツアレラチーズ2 佰玖

栗の木のある庭には2把にわ箒がある。正月も過ぎ、凍てつく寒さだ。学芸塾の勤めはほとんど夕方からなので午前中は昇華学会の活動をするか山口君の所に行っている。今日も午前中に男子部長の玉木さんが来ていた。玉木さんは僕の勤めのことを聞いて驚いていた。僕が今は見習いで給与は出ていないと言ったからである。玉木さんは「今時、無報酬という所はないで!」と言い放った。しかし、僕は給料が出るような仕事を任されてはいないという感覚は持っていた。この塾の勤めは子供の森にいるようなものだろう。大人一人浮いていた。学芸塾では熊沢塾長と岡山先生という「意地悪ばあさん」の古今亭志ん朝に似た人と高知大生でアルバイトの西村君がいるので手は足りているのである。熊沢塾長は日頃から小学校の算数を間違いなく教えることができれば1000万円の資産を手にしたのと同じであると言っている。僕は今日から土佐市高岡にある「関塾」に行くように言われていた。夕方6時近くに学芸塾にママチャリで出かけた。岡山先生も今日は「関塾」での授業があるので高岡に行く予定だ。岡山先生の軽自動車に乗せてもらって高岡へと急いだ。関塾について岡山先生と2人職員室に通された。今は真冬だが暖房器具は小さな石油ストーブぐらいしかない。関塾長は「おーさぶ、おーさぶ」と言って部屋の換気をした。関塾長は肌の浅黒い痩せ型の人で、まだ食事はしていないと僕が言うと「ぜんざいを食わんか!」と言った。「結構です。」と言うと塾での仕事の話をし出した。土佐市の高岡までママチャリで通うのは無理である。車の話になった。関塾長は「シルビア」に乗っている。「スピードを出しすぎるのは事故の元、えーことはなんちゃーありません!」と車に関する自説を展開した。関塾長の授業を見学することになった。塾長が授業の準備をしている間、隣に座っている小学生の受験指導のベテランの先生の話を聞いた。この先生は理科の本を見ながら朝顔のつるの捲き方の問題の解き方に蘊蓄を傾けた。準備ができて関塾長の授業になった。授業は英語だった。最初高岡中の生徒は少しざわついていた。関塾長は気合の入った声で「やる気のない奴はいね!いね!いねー!」と獅子吼した。教室は静まり返り授業が始まった。まず問題文を読んで聞かせ、文法的な説明をしながら訳を付けていくという進め方だった。英語の読み方は歯切れのよい日本語読みだった。「フーズピクチョーイズヂス?」とか「ゼアリズアチョーチオーバーゼア」という具合の読み方である。かくかくした感じの文法解説と英訳をしていた。日本の受験向きだなーと思いながら聞いていた。関塾長授業の見学が終わってから、小学生の国語を岡山先生と一緒に見た。プリントの答えを黒板に書く時に、僕は小学生の津野さんという女生徒の手を引いてあげた。すると後で岡山先生に僕がしたようなことをすると他の生徒がやくのでしない方がいいと言われた。授業が終わって、岡山先生の車に乗り込み学芸塾に帰った。学芸塾に着いた時にはもう9:00を回っていた。

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