モッツアレラチーズ2 漆拾肆

同志社大学での生活ももう3年経つ。春から4回生だ。単位は20単位そこそこしか取れていないので留年はすでに確定しているが、両親にはまだ事情を話していない。尻に火が付いた状態で落ち着かない生活を送っている。今日、勝賀瀬君が大阪からくることになっている。勝賀瀬君はもうすぐ大阪商科大卒業で就職も決まっている。4月から地元高知の「英弘チェーン」という電気店に勤めるという。昼前に岩倉駅に迎えに行った。勝賀瀬君は僕の下宿に1泊の予定で来た。勝賀瀬君が岩倉駅に着いてから駅前の酒屋で「愛のスコール」というカルピス系の炭酸飲料を買って下宿に向かった。2人とも昼食がまだだったので飯を食いに行こうかと思ったが仕送り前で懐が寂しかったので炊いたご飯とおかずで済ませることで了解した。おかずはシーチキンの缶詰とポテトサラダだったのだが、勝賀瀬君は腹が空いていたのかガツガツと貪り食った。勝賀瀬君と下宿の部屋で話をしていると隣の部屋の川北君が部屋に来てマージャンをしようという。別棟に移ってきてからというものマージャンをしない日はほとんどないと言ってよい。川北君が2階に住んで居る手柴君を連れて来てマージャンを始めた。勝賀瀬君はマージャンはセミプロ級なので学生麻雀では心配はない。牌をかき混ぜて、並べ親の勝賀瀬君がサイを振ってそれぞれ牌を取った。僕は配牌を見て驚いた。全てピンズで2つ暗刻がある。最初の自摸で3ピンを引き3暗刻となり、清一色三暗刻のテンパイとなった。暗刻も連続した数の牌なので待ちがわからない上にどんどんピンズの牌を積もってくる。フリテンで当たるとチョンボだ。結局ピンズの4暗刻になった。待ちが全然わからないが4暗刻単騎待ちの形にはなっている。手に汗握りながら当たり牌を待っていたが、その場は流れた。牌を倒してオープンしてから僕は上がれなかったことをしきりに悔しがったが、なぜ字牌の単騎待ちにしなかったかと言われた。2時間ほどで半荘が終わって点二で清算した。勝賀瀬君がトップを取り僕も少しプラスになった。麻雀で勝った金で勝賀瀬君と2人喫茶店で話をすることにした。岩倉駅までの道すがらにある「道三」という喫茶店だ。喫茶店で先ほどのゲームの話をしたが、最初の場の僕の役満の手は勝賀瀬君が積み込んだと言った。勝賀瀬君はかなり自由にサイの目を操ることができるらしい。「ほお」と感心しながら雀士阿佐田哲也の「麻雀放浪記」の話を聞いた。喫茶店を出てから京福電鉄を使って出町柳まで出て、同志社大学に行った。勝賀瀬君は同志社大学の見学ということで弘徳館での山本浩三教授の「憲法」の講義を一緒に聞いた。憲法の講義が終わってから校内を2人ぶらぶら歩いた。学生会館の書籍部で本を立ち読みしたりして、1階の食堂で食事をした。「同志社はいい女おらへんな!」と勝賀瀬君はカレーライスを口に運びながら呟いていた。同志社の見学が終わって、下宿に帰った。下宿に帰ってみると僕の部屋はマージャンルームになっていた。部屋には煙草の煙が立ち込め、僕のヤマハの音楽機器はオンになっていてビクターのスピーカーからはアリスの曲が流れている。半荘が終わってから僕と勝賀瀬君も卓代わりの炬燵に座った。結局夜中の2時ごろまでゲームは続いて終わった。勝賀瀬君は僕の部屋で1泊して翌日の昼頃大阪に帰って行った。

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