モッツアレラチーズ2 肆拾伍

桜、さくら、弥生の里はあちらこちらにるりかけす。始まりました1時限目の授業。英語の担当の安岡先生の話。安岡先生は若い時学校で英語を習って、進駐軍の米軍キャンプにアルバイトとして雇われました。そして、その任に就きましたが、米兵の話す英語、これがさっぱりわからない。ある時安岡先生の入った部屋が入ってはいけない部屋だったのか?米兵は 必死で安岡先生に何かを伝えようをしているが、さっぱりわかりません。「ゲラゥ、ゲラゥ」と怒鳴られるが「なにょいいゆうろう?」とボケて居るとガンを向けられ、初めて部屋から出て行けと言われていることに気付き、命からがら逃げのびたという話でした。安岡先生は正しい英語の発音を気遣って話す先生で所謂和式英語の先生ではありません。2時限目は水野先生の古典乙Ⅰで「枕草子」を習っています。「春はあけぼのやうやう白くなりゆく。・・・・冬はつとめて・・・・」。冬の早朝女房達がささささーっと摺り足で食膳を運ぶ姿が目に浮かぶ。作者の清少納言はどんな女性だったのだろう。うりざね顔、しもぶくれ、眉を剃ってちょぼちょぼと眉を描く。平安時代の貴族の女性はこんなイメージか。多分小さい人だったに違いない。古典の名作は読み甲斐はある。ただ僕には時間と金がないだけだ。そうこうしている内に授業時間も終わり部活へと向かう。もうすぐ3年生として新学期になるので剣道部も年毎の新体制となる。新体制の主将は僕が一番嫌っている養豚関係者の西田になりそうだ。これでは剣道部は今後自然さの全くない逆さまぶよぶよ体質になりかねない。僕はこの2年間いったい何をしていたのか?志はどこはどこへいったのか?引き締まった筋肉質の正念剣道部を目指す剣士はいっぱいいるはずなのに。3年生の角田、竹井、佐々木はどうした、ぶよぶよか!と思う中、部室で部の会議が開かれた。西野先生から新学期から剣道部の主将は西田になり、時間で練習をすることに決めたとの話があった。剣道部も稽古が中身ではなく時間になるとは!世も末だと思いながら部室を後にした。家に帰って3階に上がり、早稲田大学法学部の赤本をぱらぱら捲って眺めている。大学受験の通称「赤本」は学校の紹介や過去の入試問題が数年分掲載されている本である。過去の問題を解いてみて思うことはこんな六ヶ敷問題があと1年で解けるようになるのは逆立ちでもしない限り無理だということである。家の玄関で物音がするので下に降りてみると弟と父と弟の尺八の師匠の山﨑先生が話をしていた。山﨑先生は窪川に住んでいたが先ごろ高知市内に引っ越してきて、ここの永国寺町から15分ほどのところに今はお住まいとのことだった。弟も直接山﨑先生の自宅で稽古をつけてもらえると喜んでいた。弟が山﨑先生の師匠である都山流の家本のことを尋ねると、山﨑先生は「こんまい男じゃ!」とゆうてました。父は山﨑先生に応接間で少し話をしていただきたいと願い出たが、山﨑先生はポマードで七三にねっとりと固めた頭に櫛を入れながら「まだちょっと首を振るところがありますき!」と言って帰って行った。

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