モッツアレラチーズ2 弐拾漆

沖縄地方ではとうに桜も咲いている。高知では10日後ぐらいか。いずれ卒業式の頃であろう。今日は朝早くから受験支度で忙しい。高知高専の試験に落ちたので後は今日行われる公立高校の入試だけである。試験の成績が悪かった場合は、高知農業の畜産科ということになりかねない。追手前は大平先生に「めえつぶっちょっても通る」と言われ、模擬テストの成績からも合格は疑いないところなのだが、後がないので少しは不安がある。試験は今日9:00から昼食を挟んで5教科の試験が行われる。家族4人で朝食を済ましてから、階上に上がって鞄に筆記用具、受験票、5教科のまとめの小冊子、母に作ってもらった弁当を入れて、階下に降りた。試験場は追手前高校である。追手前高校は永国寺の自宅から南側にある校門まで徒歩10分である。父に見送られ、自宅から出て追手筋に抜ける通りをとぼとぼと歩いた。通りにはすでに受験生と見られるものがちらほらと歩いていた。追手前高校のグラウンドが目に入ると通りを隔ててすぐ西側には土佐女子高校がある。ここまでくるとかなりの受験生が通りに列をなして歩いていた。校門から校舎の上には伝統の時計台が聳えている。校門のところで試験場案内の地図を見て、校内に入り、矢印に沿って一番南の棟の校舎の中央の階段を2階へと木の階段をぎしぎしと音を立てながら上がっていった。受験番号410は階段を上がってすぐ右の教室だった。高専の試験の時と同じで1人掛けの机と椅子が40組ほど並べてあった。僕の席は教室の右から2列目の前から2番目の席だった。1科目目の英語から5教科の試験が昼食をはさんで各科目45分で行われた。試験中変わったことは特になかった。流石に1日で5教科の試験は疲れたが、ずしんと手応えはあった。「全問正解か!これは 受験者中トップか俺は!」と帰りしな心の中で試験用紙を捲りながら反芻した。「目えつぶっちょっても通るぜ!」という大平先生の声が410番という受験番号にこだまし乍ら心に響いた。かなり浮ついた感じで記憶なく通りを歩いて家に帰った。郵便受けのところに鞄を置いて上に上がってしまった。3階の自室で我に返り、何も手に提げていない感触から「鞄を忘れたか追手前に!」と追手前に鞄を取りに戻ろうと思ったが、郵便受けのところに鞄を置いた記憶が階段のところで蘇り事なきを得た。試験問題の用紙は回収されたので解答の正否は確認できないが、頭に残っている正否不明と思われる問題を参考書でチェックした。結局間違えているかもしれない箇所が2,3か所あったが記憶を疑う部分もあってチェックを終えた。試験の合格発表は16日の卒業式が終わった後である。最近では中学浪人という悲惨な結果になる生徒も何人かはいるという。

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