モッツアレラチーズ2 弐拾陸

梅の花も咲いたか るりかけす。2月も今日で終わりだが、今日は特別な日であり、授業の最中であるが気も漫ろである。2月14日、15日と高知高専の入学試験があった。その日9:00からの試験を受けるために父と7:30にホンダのクーペに乗って南国市にある高知高専に向かった。途中少し渋滞することがあったが、8:20分には高知高専のすぐ近くの駐車場に着いた。5分ほど歩いて西側にある門から学校の敷地内に入った。敷地内は西側がグラウンドになっており東の方に4階建コンクリート打ちっぱなしの校舎ビルが2棟ずつ2列に立っていた。グラウンドからはすぐ近くにある日章の飛行場から飛び立つ航空機がキーンという音を立てて間近に見えていた。試験場は西から2棟目の北側のビルの2階にある機械科2-2という教室だった。40人ほど入れる教室に1掛けの椅子と机が並べてあった。僕は真ん中あたりの席で試験を解答した。14日は9:00から昼食をはさんで2:00まで数学、英語、理科の学科試験、15日は午前中国語、社会の学科試験、午後は面接であった。学科試験の方は14,15日とも手応えは全然なかった。特に初日の数学は最初の計算問題から迷路に入り組んだような状態になり、全問解答することができず白地を残して、しどろもどろで終わってしまった。他の学科に関しても手応えが丸でなく試験が終わった時には呆けたような状態であった。面接の試験の方は下準備など全くしていなかったので要領を得ないような答え方が目立ち、特に全寮制について好感を持っていないような発言をした時、試験官の中年の男性は「これは!」というような厳敷表情をしていた。試験は全くうまくいかなかったので、試験が終わってから24日にあった1次の合格発表まで不安な気持ちと戦っていた。24日に城北町にある高知大学の付属小学校で1次の合格発表があった。高知高専と同じ国立なのでここになっているのであろう。同じクラスで高知高専を受験したのは僕の他にも天野君と谷君がいた。僕と天野君は電気科で谷君は機械科を受けた。その日授業中に1人で合格発表を見に出かけた。学校の門を出て宝町を通り、付属小学校の合格発表掲示板に高知高専1次試験の合格者の受験番号が所属科毎に書かれていた。僕の受験番号は110番と分かりやすい番号であった。電気科のところを見るとすぐに110番が目に入った。「1次試験合格おめでとう!」と心の中で自分を讃えながら、だが少し不安が入り混じった気持ちで学校に帰った。クラスに帰ってみると天野君も谷君も1次に合格しておりご満悦であった。そして今日もうすぐ2次の発表が同じく付属小学校で行われる。クラスで居ても落ち着かなく合格した時のことが頭の中で広がりながら、落ちた時の面目なさなどが入り混じってそわそわしていた。遂に来ました2次合格発表!合格の自信があったか天野君と谷君は先に合格発表の場所へと出かけて行った。しばらく遅れて僕は合格発表を見に付属小学校へと向かった。宝町の渡り踏切の過ぎて歩いていくと天野君と谷君が並んで歩いていた。にこにこしながら2人は話していたが、僕とすれ違う時2人は僕の方をちらりと見たが暗い表情をして声も掛けずに立ち去って行った。「落ちたかこれは!」と不安な気持ちで一杯になり小走りに合格発表の掲示板のところに急いだ。「敗る、敗る、遂に敗る!」。掲示板には110番はなかった。不合格の面目なさと全寮制の不安からの解放感が入り混じった複雑な気持ちでとぼとぼ学校に向かった。学校に帰って、職員室に行き大平先生に不合格の報告をした。先生は「かまんがよ!大学に行ったらええき!追手前はめえつぶっちょっても通るき!」と慰めてくれた。教室に帰って、天野君と谷君は合格していることを知った。学校が引けて家へ帰った。3階に上がって父の部屋のドアをノックして入った。父に不合格を知らせると父は「御住職にもご祈念をかけてもろーちょったけんど!高専には縁がなかったがやねえ!まあ、次もあるき」と僕の肩をぽんと叩いた。

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