モッツアレラチーズ2 弐拾

4月4日今日から新学期である。3年3ホームは一番南の棟の2階の西から3番目の教室であった。クラスの中を見回すと2年の時とほとんど同じ顔ぶれである。黒板に書いてある座席表に従って着席した。僕の隣の席は左程美しくない小太りの女性北岡さんであった。しばらく待っていると担任の大平先生が、転校生の生徒3人と教育実習の教生の先生1人を連れて入ってきた。転校生は安芸君と吉永さんと福原さんであった。安芸君と福原さんは県外の転校生であったが、安芸君は非常な秀才であると大平先生は言った。この話を聞いて、安芸君がこのクラスでトップになるのは間違いないと思った。と同時に僕自身はこの1年で成績が下がって農業の養豚ということになり、動きが不規則などうしようもない精神分裂病の豚の世話のイメージが脳裏を苛むのであった。続いて、教生の新池先生の紹介があった。先生は教育実習中なので生徒は先生を傷つけたり、反発して逆の態度を取ったりすることのないようにと、大平先生が注意を促した。新池先生は生徒に向かって、「生徒はみんな縁のある生徒なのでそんなことはないと思います。そんなことをする生徒はここにいる資格のない生徒です。」ときっぱり言った。新池先生は書道の先生だが各教科も教えるとの話だった。2年からの持ち上がりなので今日は3年生1学期の行事の予定などの話が終わると授業は午前中で引けた。部室に向かうと部室には久しぶりに普段は部活をさぼっている6人目の剣道部の勝賀瀬君が来ていた。今日は剣道部の練習がなく制服のまま講堂に行き、米津先生の指導を受けた。米津先生から新体制は主将が春日で野間が補佐することになると言った。帰り、自転車置き場まで勝賀瀬君と話をしていると同じクラスの石川君が話しかけてきて桝形近辺にある食堂に行こうという話がまとまった。自転車をついてぶらぶら話をしながら歩いていると女子バレー部の山下が歩いていた。この山下は校内1の美女との噂の選手であった。女子中学バレーのアタックナンバー1である。同じバレー部である石川君が恥ずかしそうにソッポを向いて挨拶をしていた。さて目的地である食堂に着いた。その食堂には表に「味万」と書かれた暖簾がかかっていた。中に入ると木のテーブルと椅子が4人掛けと2人掛けのものが並べてあったが店内はごく狭かった。プラスチックのケースで立ててあるお品書きを見て中華そばを選んだ。ほかの二人も同じく中華そばを選んだ。中年のおばさんがすぐに3人にグラスに入った冷たいお茶を出してくれた。店内には大人向けの漫画雑誌などが置いてあり、あまり度々来るようなところでなないなと思った。中華そばが運ばれてきた。あっさりした感じのスープに細い麵、シナチクなど標準的具材を使ったまさにという感じの中華そばであった。味は見た目と全く同じあっさりしたもので大食いの石川君は食べ終わるとすぐにお代わりを注文していた。食べ終わって、店から出て隣の駄菓子屋でソフトクリーム風のアイスクリームを買い、店外でみっともなくなめなめしながら無駄話をした。その後2人と別れて自転車に乗って自宅に帰った。普段は変な時間に外食をすることはないので胃の調子を気遣ってパンシロンを飲んだ。夕方まで少しずつ読んでいる牟田高惇の「諸国廻歴日録」を読んでいると、今日から中学生の弟が帰ってきて黒い鞄を自分の机の上に置いた。弟に土佐中学の様子を尋ねるとカマスというあだ名の先生が数学を教えていて、この先生のあだ名はその特徴的な顔立ちからきているらしい。この先生はウサギと亀の競争の昔話を持ち出して「亀、亀、亀」と連呼していたという。表向きの文武両道からすると結構精神性が薄いような印象を抱いたとも言っていた。夕食前に帰ってきた母に午後に外食、買い食いでお金を使った話をすると、生活習慣を乱さないようにと厳しく注意された。

 

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