モッツアレラチーズ2 拾伍

夏休みももう残すところ1週間になった。夏休みの間2週間に渡って、高知城の追手門の近く追手筋沿いにある綜芸塾で夏期講習を受けた。この日講習の最終日である。学科の授業はなかったが、高校受験について私立や国立の難関校を受験しようと思っている生徒は2年生の時から準備を始める必要があり、3年生からはぜひ当塾に入塾して難関校を突破していただきたいという話があった。講習期間中に受けた実力テストの返却があり、解答の解説があった。僕は5クラス200人の中の選抜クラス40人に入っていたが、成績は200人中の15位で得点は404点だった。試験の講評の紙には20人だけ成績上位者の名前が出ており、あとは各科目の得点と総合点が記載された表が書かれてあった。成績上位者の名前を見ていると、同じクラスの森下君が8位にランクされていた。僕のクラスには森下君の他にも東郷君、貴志君、天野君などの転校生に加え、谷君なども成績が良かったので1年の時と比べて教科の成績ではあまり目立った存在でななくなっていると思った。1年生の頃は高校受験の勉強といって特別にする気はなかった。というのは家の近くに公立校の追手前高校があるので普通に授業を受けて勉強していれば入学できると考えていたからである。しかし、今はいろいろ受験の話を聞いて国立の高知高専を受験しようかと思っている。5年制で大学に行く必要もなく、国立なので学費がタダで仕事に役立つ専門技術が身に付けられると思うからである。ただ、3年間全寮制というのは野放図な自分にとってかなり窮屈な日々だろうと想像された。昼の12:00時までに講習の終了式も終わり、階下にある塾が経営する食堂で掛うどんを食べて帰宅した。家に帰ると庭の栗の木から「みーん,みーん」というけたたましい蝉の声が聞こえている。3階の窓が開いて弟が高倍率の天体望遠鏡で辺り木や高知城付近を覗いている。望遠鏡が反射式の物なので木陰などの少し薄暗いところでも見ることができるからである。駐車場には日蓮法華宗道友の三谷さんのスバル360があった。3階に上がって弟に声をかけ鞄を机の上に置いてから。父の部屋をノックして三谷さんに挨拶をした。三谷さんは僕が真言宗系の塾に教科を習いに行くというのを父から伝え聞いたいたので、「真言宗の教えは架空の仏を立てる主客転倒の悪法です。できればあまり関わらない方がいいね。」と少し強い調子で言った。僕は父や三谷さんから時折仏教の殊に日蓮法華宗の教義について教わっていたが、学校で勉強している科学とは違う深遠な因果律、宇宙観、世界観更に修行の超越性に少なからず興味を覚えていた。父の部屋を辞して自室に戻り、夏休み中に桝形の日進館書店で買った高知高専の学校案内の付いた過去の試験問題集をぱらぱらとめくってみた。数学など最初の計算問題は今でもできそうだが他の応用問題を見るとずいぶん高度な問題だと思った。鞄の中から返してもらった実力テストの解答の内間違っていた個所を教科書で確認しながら直していったが、教科書の範囲外の知識などが必要な問題がかなりあるのであった。高知高専受験に際して学校の教科書以外の参考書を使わなければならないかと考えると少し躊躇いの気持ちが湧いてきた。

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