モッツアレラチーズ2 拾弐

中学2年になって早2か月が過ぎ初夏の気持ちよさが漂ってくる。2年3ホームも大体顔と名前が一致するようになってきていた。クラスには1年から入学した生徒だけでなく大阪や静岡などの県外からの転校生である東郷君や貴志君などもいた。県外からの転校生は概して学力が高く、クラスの中では目立つ生徒が多かった。1年2組の時は僕が鼻の差学力がトップであったが、今では馬郡に隠れ学力上位者程度になっていた。しかし、僕は勉強に関して他者との比較より教科書を十分に理解し、実生活に必要な応用ができればよいと考えていたので、取り立てて勉強時間を増やそうなどとは思わなかった。5時限目は島崎先生と共にバレーボール部を受け持っている一柳先生の体育であった。授業はマット運動であったが、前転や側転などの基本的な技や柔軟体操であった。生徒が前転を次々とするように指示があった。僕の試技の前に前転をしている生徒は回ろうとして、勢い不足できれいに起き上がれていなかった。小学校の時マット運動を少しした経験があった僕は体を丸めず伸身で肩倒立の状態からの前転を行った。伸身の前転では勢いがつくのできれいに起き上がることができた。ところが、一柳先生は「違う、違う体を丸めて回れ」と言った。仕方なく僕はもう一度体を丸めて前転をし何とかうまく起き上がった。体操の時間のマット運動なので伸身でもいいじゃないかと心の中では少し不満に思った。授業が3時半に終わり、当番制になっている教室の掃除を済ましてから、部活のためにプール下の部室に向かった。剣道部では1年生5人が入部し再び15人の部員構成になっていた。部室内では裸電球でよく視界は効かないのだが筋骨逞しい僕の体に比べて他の部員の体はなぜかぶよぶよで腹が出ているように見えるのだった。剣道に関しては1年経って礼儀や防具のつけ方、身のこなしなど型にはまってきてそつがなくなってきたと思った。剣道部では練習開始からランニング、準備運動、素振り、組になっての基本動作の稽古など型にはまった練習をしているので次第にそつはなくなってくるのである。古賀主将から7月の県体に向けて10人の出場選手を出場が決まっている古賀、冨居等の3年生を除く5人を試合で選ぶ旨の話があった。部活が終わり、帰宅すると6時を回っていた。3階に上がると弟が腕立て伏せをやっていた。弟は全くのインドア派で学校の体操の授業以外スポーツなど全くしていなかったが、家の中でグリップスプリングやエキスパンダーなどの器具を使い、マニアのように体のあちこちの筋肉を鍛えていた。しかし、菜食主義者なので筋肉は全く目立たなかった。また小学時代の僕と比べて勉強時間が多いようには思えなかったが、成績は僕よりはるかに良かったのである。7時前に母に呼ばれて1階に降りると昇華学会で同じ中学の森崎さんという女性から座談会への誘いを受けた。僕は固く断った。というのは父が道友の三谷さんから聞いた話を覚えていたからである。「昇華学会の三代会長の武田代咲は今日蓮と云われ、武田本佛論などが世に流されているが、昇華学会自体がマスコミと関わって流したものに違いない。昇華学会は将来必ず宗門から離れ、三大秘法に違背するだろう。浦成さんも昇華学会の会合などに出て影響を受けたら純真な信心はできませんよ。くれぐれも注意してください。」ということであった。父からも昇華学会から会合などの誘いがあってもいかない方がいいよと忠告を受けていた。

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