モッツアレラチーズ2 拾壱

春休みが終わって中学2年の新学期が始まった。弟もこの4月に小学校6年に進級していた。通学路が違うのでいつもは一緒に出ないのだが、今日は一緒に出た。通学途中付属小学校のグラウンドなどあちらこちらに桜の花が咲いている。最近城北中学校までの通学路の交通量も増えているので桜の花を観賞しながら自転車に乗っていると事故になる危険があると思いながら、十分に注意をして運転をしている。1年2組の教室へ行くと2年のクラス替えの割り振りが黒板に書いてあった。僕は2年3組に割り振られていた。勝賀瀬君や中山君、黒田さんなど何名かが2年でも同じクラスに割り振られていた。クラス替えの移動が全校的にあってそれぞれ割り振られた教室に入った。2年3組は南から2棟目の2階で西から3番目の教室であった。9時にはほぼ全校生徒が各教室に入った。粗というのは所定の通り行動しない生徒が結構いたからである。2年3組でも新しいクラスメートが揃い、教壇には担任と副担任の先生が立った。担任は池畠先生という中年の温厚そうな女の先生で、副担任は島崎先生という数学のこれも中年の先生であった。島崎先生は睨みを利かせるタイプの先生で問題行動をする生徒を「アブチ」と呼んで厳しく注意していた。担任の池畠先生が前の列から順番に自己紹介をするようにという指示があった。2掛けの椅子4×5列は変わりなく、僕は真ん中の後ろから2列目の席で右隣りは小島さんというファニーフェイスの冗談を言うとからからと笑う女性だった。自己紹介が半分くらい終わった時、後藤君の自己紹介の時に、一人の中年の男性がクラスの中に闖入して教壇に立って、「家の醸三郎をいじめたら承知せんぞ!」とプロレスラーのような大きく、強い声でクラスの皆に向かって言った。この人は後藤君のお父さんで「後藤のオヤジ」と言われて生徒の間で恐れられていた。後藤君がいじめられたりしたことを知ると全速力で学校に走ってきていじめた生徒を捕まえて吊るし上げようとするのだった。後藤君のお父さんは言いたいことを言うと帰っていった。自己紹介も終わり、今日はクラス替えだけの予定ですと担任の話があって2年生の新学期1日目は終わった。教室を出て講堂に向かった。講堂には剣道部員が集まっていた。剣道部は3年生5人が卒業して、現在10人だが、1年生が5人入部すれば同じく15人の剣道部となる。主将の京島先輩が卒業したが、今度新しく3年生の古賀さんが主将として剣道部をリードすると米津先生から話があった。古賀さんは考える剣道をすると京島先輩から聞いたことがあったが、京島先輩ほどの意気地は感じられなかった。12時過ぎには部活も終わり、帰路に就いた。家に帰ると1階の居間兼食堂でおこたに父が背を丸めて座っていた。「もうすぐダイニングを出そうか」と父は言った。父がお多福食堂にけつねうどんの出前を頼んでくれた。けつねうどんを父と一緒にすすりながら話をした。父は日蓮法華宗に入信してから自分のモチーフを変えずに東洋を取り込もうと腐心していた。父は安定感を増しながら西洋と東洋が混在した中にいた。最近父は売り物になるような絵は描いていなかったが、 描き溜めた絵が少しずつ売れていたので幾分の収入は得ていた。食事の途中で弟が帰宅したので父が「お多福のけつねを取ろうか」と言ったが、弟は学校で給食を取ったといった。

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