モッツアレラチーズ14

6年生になって、夏に入った。6年生最後の夏休みということで夏季行事が行われる。8:30分までに学校に集合し、9:00には鏡川の上流の土佐山村へ向かって、バスで出発する。この夏は「学研」での夏季講習や少年野球の最後の大会などが控えている。まず、夏季行事だった。朝食を済ませ、家を出て、学校へ歩いた。すでに学校の前には4台のバスが到着していた。学校の講堂で行事中の諸注意について話があり、追手筋沿いに停車している4台のバスにA組からD組までの4組が其々バスに乗車した。私はB組だったので2台目に乗車した。土佐山村までは愛宕通りを抜けて、小坂峠を登り、正蓮寺のゴルフ場を左手に見ながら、北山街道を工石山へ向ってゆく。バスの中の席で隣り合わせたIさんが私に話しかけてきた。話の内容は先日のプールでの事故の詫びだった。事故はプールで起こった。プールの開放は時間で限られており、終了時は係の生徒が鐘を鳴らしてプールの周りをまわって知らせることになっていた。その日は同級生のIさんが係になっており、鐘を振りながら、プールの周りをまわっていた。勢い良く振りすぎて、鐘が付いている木の柄から鐘が取れて、プールのふちでバウンドし、プールの中へ落ちた。その時鐘が私の頭に当たった。幸い、出血はしなかったが、大きなこぶができた。これは同級生のモッツアレラチーズである。同級生は有り余ったエネルギーのしわ寄せを私に食わした。バスは土佐山村に着いた。村役場の前でいろいろな話があり、鏡川ダムを見たり、鏡川の上流で水遊びをしたりした。川に入っていて、急流に流されそうになり、先生にに助けられた生徒がいた。ダムや鏡川の話などがあった。昼食のお弁当を川縁で食べた。この日も私のお弁当は母の作った、ご飯とウインナーだけのお弁当であった。午後の3:30には土佐山村から学校へ帰りついた。たいそう喉が渇いていて、学校でふるまわれた薄いヨーグルトを一気に飲み干した。4:00には家に帰って、ソファで休んでいると、部屋に父が入ってきた。ボーリングのサービス券をもらったので弟と私の三人で行かないかという誘いであった。当時はボーリングが流行っており、プロボーラーのゲームがテレビ中継されていた。母はいつも仕事で手がいっぱいなので、家族でそろって出かけることはまれである。弟は夏休みの宿題に取り組んでいたが、父の提案を承諾した。3人を乗せた車はボーリング場の駐車場へ着いた。午後4時半だった。ボーリング場は廿代橋の近くにある「ボールジャンボ」である。自動ドアを抜けると1階は小さなレストランとゲーム場になっており、2階がボーリングの施設である。フロントで貸靴を借り、ボールを選んだ。父は13ポンド、私は11ポンド、弟は8ポンドのボールを持ってレーンへと向かった。ボーリングシューズに履き換えた。このとき父の借りた靴は少し大きそうだった。ゲームを開始した。まず、父が最初に投げた。父は歩きにくそうであった。明らかに靴がブカブカだった。父は投球動作に入り、1歩目左足から踏み出した。2歩目で右足の靴が脱げ、3歩目でひっくり返った。ボールはレーン上でバウンドし、溝へと流れて行った。父は椅子に座って、靴のサイズを確認していたが、27㎝だった。父は身長が170㎝あまりで靴のサイズは普通25.5㎝である。これはボーリング場の従業員のモッツァラチーズである。従業員は仕事が暇なので退屈のしわ寄せを父に食わせた。父は以後、ハンカチを右の靴に詰めてゲームをした。結局、父はこのゲームで、連続7回のストライクを出し、200点以上のスコアを出した。

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