モッツアレラチーズ12

8月24日は「学研」の夏期講習の最終日だった。9時半に父のホンダクーペで中島町のビルに着いた。最終日はいつも通りの講習はなく、講習期間中に行われた模擬テストの成績の発表と各試験問題の検討、成績優秀者の発表を含む試験の講評があり、お昼前に講習の修了式があって、講習が終わる。10時ちょうどに担当の係員が教室に現れて、採点済みの模擬試験が返却された。成績を表にまとめたシートと成績のランキング表、成績優秀者の氏名と学校名が掲載された試験の講評、試験の解答が各生徒に1人ずつ手渡された。成績表を見ると私の席次は154名中15位だった。50位程度を予想していたので存外の好結果だった。日頃教科書しか読んでいなかったので、講習会で学んだ事柄を吸収しやすかったのかもしれない。ランキング表は30名ずつ5列に記載されていた。私の受験番号は一番左の列の上の方にあった。成績優秀者が掲載されている試験の講評を見ると、成績優秀者10名の学校名と受験希望中学がともに掲載されていた。10名は皆土佐中学と学芸中学の受験希望者だった。首席の成績のHさんは潮江小学校の生徒で4教科の総合得点は393点だった。私の総合得点は308点だったので、100点近い差が付いている。教科書だけを読み込んでいてもこの辺りで伸び悩むのかもしれない。講習会を経験して、私は勉強の仕方を変えようとは思わなかった。私は学校では社会生活に不自由しない程度の知識と経験を積み上げれることができれば十分だと考えていたからである。少しだけ楽しい余韻を残しながら、講習会は終了した。いつものように中島町から大橋通りを通って、15分ほどで永国寺の自宅に着いた。1階のダイニングで昼食をとるためにテーブルに着席した。この日は母が夏季休暇中だったので家族4人が揃っていた。父がキッチンでチャーハンとスープを作り、ダイニングのテーブルの上に銀のトレイを1つずつ乗せた。食事中に私と弟の服をもう新しく買わないといけないという話になった。私も弟も服装は親任せでこだわりはなかった。母は服装には関心が薄く、手持ちの服もクローゼットの片隅に少しあるだけだった。一方、父はおしゃれな人で、40を過ぎているのに流行りのIVYの服装を好んでいた。結局、午後から「土電」に家族で服を買いに行く話が決まった。当時デパートは「大丸」と「土電」の二つだけだった。「土電」の駐車場に父のホンダのクーペが着いた。服売り場は3階にあった。エレベーターで3階まで上がり、子供服売り場へと向かった。もう夏も終盤に差し掛かっていたが、半ズボンと半袖シャツを買うことにした。私はモスグリーンの半ズボンと薄いグレーの半袖シャツとグリーンの靴下を買ってもらった。弟は迷彩柄の半ズボンと無地のピンクのシャツを買ってもらった。母は服を買う気がなかったが、父が最近買っていないからというので買うことにした。母は何着か試着し、決めかねていたが結局、みかん色の地に白い鳥の絵柄の入った綿のワンピースとかき色のハイヒールを買った。母は標準よりも小柄な体格であったが、手足がすんなりと長かったのでスタイルは良く見えた。私と弟と母の3人の買い物が終わったのでデパートを出ることにした。父は帯屋町にある「はとや」というIVYを扱っている店でジャケットを買うことにした。「土電」を歩いて出て、帯屋町のアーケードに入り、5分ほど歩いて「はとや」に着いた。店に入って、父が自分で試着していると、店員が声をかけてきて、エルボーパッチのついた夏物のジャケットを勧めた。父はそのジャケットを着て全身鏡をのぞいていた。父はそのジャケットを買い、着ていたサマーセーターを紙袋に入れ、買ったジャケットを着て皆で表に出た。父はあまり足が長くはなかったが、ジャケットの前はそこそこ長さがあっていた。だが後ろからついて行っている私の目から見ると、ジャケットの後ろは丈が短すぎて、歩く度にお尻がぽっこりと出ていた。これは洋服屋の店員のモッツアレラチーズである。店員は金がないので服が買えないうっぷんを父に晴らした。「土電」の駐車場まで父は時々お尻がぽっこりと出るジャケットを着て歩いて行った。

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